【雑記】「西美濃コーヒー文考学」の続きを

 わたしは喫茶店が好き。喫茶店へ行くことも好きだが、喫茶店について調べることも好き。ここ数年はずっと岐阜の喫茶店に関する資料を探し回っている。地元の図書館等でヒットする資料の数はあまり多くなくて特に大垣市は岐阜市ほど喫茶店を押しているわけではないのか資料が乏しいように思う。

 そんな中でも唯一と言っていいほど喫茶店について詳しく書かれているものがある。それが「西美濃わが街」の第189号「西美濃コーヒー文考学」(1993年発行)。わたしが生まれて間もない頃の喫茶店の記録だ。タウン誌をいろいろと漁るようになってから「西美濃わが街」にお世話になることが増えた。


 月刊西美濃わが街は大垣、西濃エリアのダウン誌で街の歴史などに特化した特集が多く、読み応えのある冊子なのだが残念ながら今は廃刊となってしまった。どれも魅力的だが189号がいちばん気に入っている。自分の知らない時代の大垣の喫茶店について書かれており興味深い。


 少し話が変わるが、先日、長崎県と徳島県のタウン誌を購入した。他の地域のコーヒーや喫茶店のルーツにも興味があって購入してみた。地元に密着した情報というのはその土地を知らなくても楽しめる。そしていろいろと参考になる気がして。


 これらのタウン誌のような一冊、「西美濃わが街第189号 西美濃コーヒー文考学」の続き?令和版?となるような一冊をわたしは作りたいと思っている。最近ここに文章をしたためているのも自分が集めた情報を整理したくてやってみている。これなら子を寝かしつけた後に横で寝転びながらでもできる。本当に育児でヘトヘトでいろいろできないことが多くて落ち込むけれど、ちょっとずつやれることを積み重ねたら少しは散らかった頭の中が片付くかなと。


 こうしていろいろ探し回った結果、思わぬ出会いがあったり、貴重な情報をいただいたりしながら少しずつ集まってきた。一人で所有しているのももったいないので、機会があればこういうものを展示して、懐かしい思い出に浸ってもらえるような、知らない時代のことを知ってもらえるような、次の時代に繋いでいく場をつくりたい...と夢見ている。


 どうしても隣国がモーニング大国でその影に隠れてしまいがちだけど、岐阜の喫茶店は当然コーヒーは美味しいし、居心地はいいし、あったかいと思う。喫茶店という場所が郷土史で大きく取り上げられることはまずない。今みたいに喫茶店はいいイメージではなかった時代もあるけれど、それでも喫茶店は街の発展を影で支えた場所であるとわたしは考えている。せっかく喫茶文化が根付く地域なのだから「西美濃わが街」みたいに何か残せたらいいなと思う。


 でもこれってのは結構難しいことで。喫茶店の人が望んでいるわけでもないし、誰かに頼まれたわけでもない。本当にただわたし個人が興味があって勝手にやっていること。実際、記録を作りたいなんて話をすると快諾してくださる場合もあれば当然お断りされることもある。「いつ潰れるかわからん」や「宣伝は今更しなくていいから」など。わたしのようなよく分からない人間に突然そんな話されたら迷惑だろうな...と思って一歩踏み出せないこともある。どこまで歩み寄るべきか、踏み込んでいいのか。自分の欲に人を巻き込むのはどうなのか?いろいろ考えてもやもや。


 どうやって記録するのが正解かはわからないし悩むことが多いけれどなんとか自分なりに街と喫茶店を見つめ続け、コーヒー文考学に続く記録を残せたらいいなと思う。そんなかんじで少しずつやってみたいと思う。


 以上、雑記。