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喫茶燐寸帖 07 旅

 5月16日は旅の日。

だった。この記事を5月16日に公開するつもりでいたが間に合わなかった。松尾芭蕉が奥の細道な旅立った日を旅の日と制定したらしい。詳しいことは「日本旅のペンクラブ」のホームページに書かれているのでそちらをご参考にしていただけたら。

 

 完全に出遅れたけれど今日は旅の日にふさわしいマッチを。


07 旅






 日本路面電車同好会名古屋支部編著の「路面電車と街並み 岐阜・岡崎・豊橋」を読んでいたところ、新岐阜駅前の街並み写真の中、市電の背後に「岐阜バス直営 旅」という文字を見つけた。喫茶軽食と書かれていたかコーヒーと書かれていたかはうろ覚えだが...岐阜バス(ただしくは岐阜乗合自動車組合株式会社)が喫茶店をやっていたなんて。知らなかった。


 「旅」はバスの待合所、今の名鉄岐阜駅に併設されている商業ビル「イクト」の2階にあった店だ。マッチから新岐阜駅、大垣駅と美濃太田駅前にあったことが分かる。5個目のマッチのみ美濃太田駅前の電話番号が書かれている。

 マッチによって屋号の表記が軽食喫茶、COFFEE LOUNGE、COFFEE&SNACKとそれぞれ違って面白い。無意識に変えたのか流行に合わせて変えたのか。


 「旅」ともう一つ紹介したいマッチがこちら。 


 「乗合茶房」のマッチ。こちらは大垣駅前にあった喫茶店。「旅」のマッチに記載されている大垣店の電話番号とこのマッチの電話番号は同じ。もともと乗合茶房だったのを旅に名前を変更したのだろう。「岐阜バス直営」とは書かれていないが岐阜バスの絵が描かれている。


 バスなのか、電車なのか、出発までの時間、コーヒーを飲んで過ごす。旅立つ理由はいろいろ。旅人が集まる喫茶店でコーヒーを飲んでみたかった。


 以上。

 

 


 

 


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