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喫茶燐寸帖 13 ニューキャスル

 今回はまたしても大垣城周辺のマッチラベル。次あたりは岐阜方面のマッチにしようかと思う。


13 コーヒーキャスル



 大垣市が誇る観光名所、大垣城。わたしはこっちの歴史は専門外なので大垣城の説明などは割愛する。もともとの大垣城は今よりも大きかったと祖母から聞いた。現在の大垣城は昭和34年に再建されたものだそうだ。


 さてこの大垣市のシンボルの周辺も昔は栄えており、飲み屋や料理屋がたくさん存在した。もちろん喫茶店もあった。この「ニューキャスル」も大垣城のすぐ近くにあった喫茶店だ。


 喫茶ニューキャスルがあった場所。

 

 場所を調べてみるとこの写真の左側、ビリヤードエグロの奥、竹中歯科があるあたりにあった。少し前まで喫茶セイチクという喫茶店がこのあたりにあったのは記憶に新しい。それより前のこと、昭和45年ぐらいまではニューキャスルという喫茶店がここにあったようだ。

 

 その後閉店したのか、店名を変えたのか、移転したのかは詳しいことは分からない。かなり古い店だからはっきりと覚えている人は少ないかもしれない。


 城下町ということで、大垣には「城」にまつわる屋号を使用している喫茶店がいくつかあった。というようなことを以前書いたブラツキ街の記事にも書いたけれど改めて。


 前回、マドカの記事でも少し触れた「お城街」には喫茶古城という喫茶店があった。


 古城の跡地は未だ看板が残っている。青色の扉が美しい。写真は少し前のもので、今は看板がだいぶ劣化してきている。そのうち撤去されてしまうのだろうか。買取りたい。さぞかし素敵な喫茶店だったのだろうと妄想することしかできない。


 もう一軒は昨年閉店した喫茶大手門

大手門は城の正門を意味すると以前の記事にも書いた。その名の通り、大垣城の大手門側にある。


以前大手門について書いた記事。



 ニューキャスルは英語なのでちょっと分かりにくいが、他は名前を聞いただけでも大垣城の近くにあるんだなとなんとなくわかる気がする。


 もうひとつ、別のデザインのものもあるがそれは資料としてご提供いただいだもののためまたの機会にご紹介できたらと思う。別デザインのマッチにもこちらと同じように城らしきもののイラストが入っている。大垣城の何かをモチーフにしたのかと大垣城の資料を見てみたが関係なさそう。どちらかというと洋風の城っぽい。店の伝票やカップなどにもこのイラストが入っていたりしたのだろうか。


 今回紹介したデザインのマッチは中身が残っている状態。

 頭薬は箱と同じミントグリーン。可愛らしい。


 前回から頭薬に触れているが、広告マッチは一般的に白が主流らしい。以下の記事を参考までに。


▼マッチの頭が赤い理由


 広告としての役割が強かった分、箱のみならず頭薬まで拘ってマッチを作っている店が多かったのだろうか。現在もマッチを配布しているお店などに制作秘話なんか聞けたら面白いだろうなと思う。


 頭薬いろいろ。


 以上。


 



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